2010/1/10

笠森観音

国の重要文化財にも指定されている「笠森観音」ここは日本唯一の「四方懸造」という構造の観音堂があります。場所は、千葉県長生郡長南町笠森302です。

新聞に入っていた「ちば県民だより」の特集を見て行こうと思いました。

寺伝によれば延暦3年(784年)に最澄(伝教大師)が楠の霊木で十一面観音菩薩を刻み安置し開基されたとされる古刹で、古来より巡礼の霊場として知られており、十一面観音像が本尊であることから「笠森観音」と通称されるとのこと。

相当昔からあったんですね。
ちなみに正式名称は、「天台宗・別格大本山笠森寺」です。

左の浮世絵は、二世安藤広重の作です。
ちょっと大げさな感じですが雰囲気は出てますよね。今見ても相当すごい建物ですから、昔の人が見たら驚いたでしょうね。

周辺の観音山も国の指定天然記念物として保護されています。
参道の両脇には樹齢数百年といわれる木々が生い茂ります。
中でも根元から幹が3本に分かれた杉の大木「三本杉」や、根元の穴をくぐると子宝に恵まれるという楠の霊木「子授楠」は見所です。

<ちば県民だよりの記事を引用しました。>

笠森観音の参道入口です。階段が続いています。 急な坂道です。神秘的な雰囲気があります。
三本杉です。本当に根っこはひとつでした。 子授楠です。子供ができると困るので穴はくぐりませんでした。
芭蕉の詠んだ句が石碑に刻まれています。
あの洞窟はなに?
「五月雨に この笠森を さしもぐさ」
「五月雨のそぼふる中を通りかかった娘が、
自分が濡れるにもかかわらず観音様に笠をさしあげた」という意味。
ニ天門が見えてきました。 観音堂です。靴を脱いで上がります。拝観料100円。
ご本尊の中は撮影禁止です。
岩の上に建ってます。すごいです。 観音堂の上から見たところです。
鐘楼堂では鐘が撞けます。「無病促進」を祈念して。 鐘楼堂から見た観音堂です。

笠森観音の近くの長福寿寺に行きました。
延暦17年(798年)、最澄が開基したと伝えられています。
西の比叡山、東の三途台と言われた学問所で、比叡山延暦寺の根本中堂造替の残材で本堂が建立されました。

長福寿寺です。実に立派なお寺にびっくり。
この地は凄いところです。
ご本尊は「福寿阿弥陀如来」ですが、
外にあるこの銅像はそれを模写したものでしょうか。

次は称念寺(しょうねんじ)です。
欄間には、江戸時代の房総の名彫刻師、武志伊八良信由の晩年の傑作「龍三体の図」があります。

本堂は職人さんが塗装してました。 これが龍の欄間です。近くで見ると迫力あります。

最後は高瀧神社に参拝して帰りました。 
高滝ダム湖畔の80mの丘陵にある古社で、縁結びの神として信仰を集めています。
社殿は本殿と拝殿を合わせた権現造。建享保12年(1727年)建立で、秋の大祭は喧嘩祭とも呼ばれています。

高滝湖は平成2年に完成した灌漑と治水のための人工湖で、
亀山湖と並ぶ千葉県下では有数のダム湖です。
目の前には高瀧神社があります。
この辺は立派な神社やお寺が本当に多いですね。 上からは高滝湖が見えて絶景です。

1月10日の日曜日で天気も良かったので、どこも混んでましたが、きて良かったです。
今年も元気を出して頑張るしかないですね。ミエさん。