我が家の鉈を再生する

今年のキャンプから焚き火をすることになりました。

そこで必要になってくるのが薪を割る鉈。

キャンプ場の薪は太いのが多いらしいので、あれば便利ですよね。

2021/9/14

我が家の鉈。

死んだ親父が仕事(桶屋)で使っていた物ですから年代物です。

恐らく70年以上前の物だと思います。自分も子供の時から使っていました。

桂(口金)の部分がガタガタで危ないので、しばらく使っていませんでした。

この鉈の柄を換えて使えるようにしたいな~というお話。

釘が抜けないので、鋸で柄の部分を切断しました。かなりサビサビ・・・

アマゾンの商品画像です。

鉈の柄が売ってました・・・な~んだ、アマゾンはなんでもありますね。

桂と専用の釘も付いてます。

これで合うのか調べました。

6分と記載されていますね。桂の内径らしいです。

桂には6分、7分3厘、7分5厘があるのを見つけました。

分かんねーよ、いったい何ミリだよ。

一尺=303㎜
一寸=30.3㎜
一分=約3㎜
一厘=約0.3㎜

調べました。6分は18mm、7分3厘は21,9mm、7分5厘は22,5mm。

我が家の鉈は33mm、かなり大きいです。特注品でしょうか?

この柄は7分3厘、この柄を買っても使えない。

困ったぞ、思いっきりハードルが高くなったぞ。

何をやってるのか?って・・・

柄を作ってんの(笑)。

近くの公園から拾ってきた桜の木の枝。

公園の管理が悪いから枝がいっぱい落ちてるの。それが幸いしたという・・・

本当は樫の木がいいらしいけど、どこにあるのか知らないし、桜の木で代用します。

2021/9/15

ジャーン。なかなかいいでしょう。

柄の長さは以前とおなじ25cmにした。

苦労したよ、握りの部分にこだわりがあります(笑)。

上から見ると微妙に曲がってるけど、いい感じ。

気に入った!

サビサビの鉈を磨いています。

かなり乱暴に扱ってますね。

鉈の背をハンマー代わりに叩いたりしていたからね。

穴が一つしか空いてないけど、二つあった方がいいよね。

使い古したドリルの刃で穴が空くかやってみた。

気長にやれば空きますね、穴の大きさは6mmです。

この桂がないと出来ません。もう売ってません。

かなり大事な物なんだということが分かったので、これ以上錆びないように錆転換剤を塗りました。

鉈本体にも塗っちゃった。

2021/9/16

なんでまた桜の木を切っているのか?って・・・

失敗した!

桂の部分を削るために、こうやって合わせてみたのよ。

そうしたらね、桂の内径より柄の方が小さいのよ。

こんな感じ。右下の方なんか全然当たってないもん。

この部分が一番大事だよね。

ここがピッタリあってないと、使っているうちにだんだん緩んでくると思う。

握りにこだわり過ぎた。桂の部分から先にやるべきでした。

失敗した方の柄を使ってやってます。

何故かって?

初めてなので、どうせ失敗する筈。ならば、最初は試験的にやってみます。

二回目の方が絶対上手くいくからね。

桂の内径に合わせて柄の先をカッターで削りました。ピッタリとはあってません・・・

鉈の柄の部分を合わせて鉛筆でなぞります。

穴の位置を決めるのが重要。

縦の部分も同様に鉛筆でなぞります。

縦と横で穴の位置が一致しているのかをよく見る。

途中で 万力を使うとやりやすいのに気が付いた(笑)。

ドリルで穴を開ける。

細いドリルを使ってるけど、結果的に5mmのドリルで穴を開けないと穴の位置が確認出来なかった。

最初から5mmでやった方が良い。

縦の線に合わせて鋸で切る。

最後の部分は、最初にドリルで穴を空けてあります。

そうすれば、全部切り終わると自然に落下する。

かなり時間掛かった。

桜の木は結構固いですね。

カッターで形を整えてから紙やすりで仕上げた。

万力で鉈を挟んで、上からハンマーで少しずつ叩いて入れた。

かなり固く締まってる。

5mmのネジが家にありました。

これは何のネジなんでしょうか?

何でもとっておくもんですね。

釘代わりにこのネジを使います。

むしろ釘よりネジの方が良いと思う。

穴の位置を合わせるのが難しい。

穴を覗きながら・・・叩いたり出したりの繰り返し。

上下方向より横にづれているので、鉈の下側をポンチで叩いて調整した。

ピッタリ一致すると、向こうが見える。

ネジの締め付けは、電動では失敗すると思い手で締めた。

万力ではなく、台の上に置いて少しづつ締め込んだ。

とても固いので、ドライバーにプライヤを使って締めた。

手袋嵌めても手が痛くなったよ。

ネジの出っ張りは、万力で挟んで金ノコで切り落とします。

ジャーン・・・できたぞー!!!

失敗した!

金ノコでネジを切り落とすときに失敗した。

柄は微妙に曲がっているので、何も考えずにやるとこうなります。

桂の右側。

桂の左側。

左右対称ではない!

握りの向きに合わせるとこうなる。

やっぱり、桂の部分からやるべきです。握りは最後です。

どうみてもここが弱いよな~・・・ネックだよな~・・・(洒落なんだけど)。

気休めですが、木工ボンドで補強。

握った感じはいいです。取り敢えずこれで使ってみることにします。

作り方分かったので、壊れたらまた作り直します。

2021/9/17

今日は鉈の鞘を作ろうと思います。

家だけではなくキャンプ場でも使いたいので、鞘は必要ですよね。

ネットで調べると、革や板で作っている人がいます。

革は無理なんで、家にあった12mm厚の合板で作ります。

もう分かったでしょう。

鉈の形に合わせて箱を作るだけ。

木工ボンドと木ネジで貼り合わせます。

失敗した!

角を丸くしようと思い木工ヤスリを使ったら、バリバリと剥がれた。

合板に木工ヤスリはダメです。紙やすりで地道にやるべきです。

鞘がガバガバなので、紐で縛り付けて落ちないようにしようと思います。

紐の固定に、この金物が使えそうなので使っちゃいます。

かなり前に買った物ですが、額縁用・・・

何でもとっておくもんですね。

2021/9/18

今日は台風で大雨。

鞘のガバガバが気に入らないので、色々考えました。

隙間部分に何かを咬ませればいいのかも。

畳を板張りに直した時に使った断熱材(発泡スチロール)が家にあった。

業者から貰ったの。何でも貰っておくもんですね(笑)。

これなら簡単に切れるので、これを咬ませてみます。

こんな感じ。

断熱材は落ちないように両面テープで貼り付けてあります。

いい感じの出し入れになった。

自転車のバーテープのエンド部に使ったヘンプ糸がまだあったので、巻いてみた。

少しでも丈夫になるように。

2021/9/19

今日は塗料を塗ります。

家にある塗料は、右の水性塗料と左の油性塗料。

油性を塗ることにした。

2021/9/20

ジャーン。綺麗になったぞ!

桜の木は塗料が浸み込まないので一日以上乾かした。

吊り下げられるように紐も付けた。

鞘の中には断熱材を咬ませているので鞘は落ちませんが、念のため紐も付けた。

鞘の落下防止になります。

これでキャンプ場へも安心して持ち込めますね。

重さを計ってみた。

792,5グラム。

かなり重いですが、これくらい重量感あった方が薪割は楽です。

刃を研ぎました。

磨けば光りますね。

少しづつ研いでいこうと思います。

いままでぞんざいな扱いをしていてごめんなさい。これから大事に使います。

数回使ったら壊れました、なんてことのないように頼みますよ!


追記

2022/10/7

鞘の修正

あれから1年経ちました・・・まだ壊れてません(笑)・・・

レザークラフト始めたので、鞘の修正をしたというお話・・・

紐の代わりに革で落下防止を作成した(拍手)・・・

カッコよくなった・・・と思う・・・

裏側。

そうそう、鞘に咬ませていた断熱材は、いとも簡単に剥がれ落ちました・・・

今は、板を加工して接着してあります。天然素材に限るね・・・

この鉈、気に入ってます。

末永く使いたいです。