2019/9/3
中古自転車のレストアその15
(ヘッドパーツ)
サゼンのヘッドパーツが合わないので交換したというお話。
昔のロードなので、ヘッドパーツはスレッド(フォークにネジが切ってあり、ナットで締めこむタイプ)です。
タカさんの愛車「サゼン」。安定感があるので気に入っています。
前輪を持ち上げて落とすという方法でガタがないかチェックすると、「ボヨ~ン」という変な音がする。
ヘッドパーツがグラグラするような感触はないので大丈夫だとは思いますが気になります。
何故気になるのかというと、以前ヘッドパーツを交換した際、舌付ワッシャーが入らなかったので入れていません。
「kinoの自転車日記」というHPは勉強になるのでよく見ていますが、
ヘッドパーツは、舌付ワッシャーがなくても大丈夫だとのこと。
実際、既に100㌔以上走行していますが問題なかったです。
緩みもありません。
スタックハイト
何故舌付ワッシャーが入らないのか・・・・・
ヘッドパーツには組幅(スタックハイト)というものがあって、それぞれ長さが違うからです。
最初は知らなかった、みんな同じだと思っていた。
ネットで調べると、上図の「A」と「B」を足した長さが組幅(スタックハイト)というらしいです。
サゼンは、元々は「アラヤ ロードバイク エクセラN-EX2」という名前のロードです。
クランクやペダルは「シマノ105」を使っているので、ヘッドパーツも多分「シマノ105」だと思います。
上図はシマノヘッドパーツの組幅です。
105の組幅は、32,7mmですね。
交換したヘッドパーツは、
これです。
TANGE(タンゲ) Passage DX JIS
価格: |
アマゾンで購入、組幅を調べると35,1mmでした。
いわゆる2,4mm高くなったので舌付ワッシャーが入らなくなったのですね。
「ボヨ~ン」という音が気になるので、組幅32,7mmのヘッドパーツを探しました。
なかなかありません。
組幅32,7mmはかなり狭い方なんですね。
狭い組幅やっと探しました。なんとモノタロウ、材質は鉄です。
TANGE(タンゲ) Passage ¥1,190
組幅30、5mm、同じタンゲ。
純正より2,2mm狭い。狭い分なら舌付ワッシャーを二枚重ねるとか何とかなると思って購入。
右が取り外した上部ワン、左が今回購入した上部ワン、大きさがこんなに違う。
内径は当然ながら同じです。
使っているベアリング(リテーナー)が同じなので、そのまま使えるか試してみた。
なんとピッタリ、しかもこんなに下がってる。
これなら舌付ワッシャー入るかも。
入りました。キッチリ締まってます。
下部ワンはアルミ、上部ワンは鉄のハイブリッド、ワンの大きさが違うけどサゼンにピッタリ合いました。
組み立て後、前輪を持ち上げて落とすという方法でガタがないかチェック!
「ボヨ~ン」という変な音がしません。やった~。
気になっていたヘッドパーツが治りました。やっぱり、舌付ワッシャーはあった方がいいですね。
前は、一番上部の袋ナットが完全に締まっていない状態だったのかも。
余ったヘッドパーツ。
最上部は純正品のシマノ105、下部ワンの樹脂が割れているだけで再利用可能か?パッキン劣化?。
中央の上部ワンは今回取り外したもの。
最下部の下部ワンは、今回買ったけど使わなかったもの。
一応全部保存しておきます。
ヘッドパーツの規格は全部統一してほしかったですね。
今回、ヘッドパーツを全て取り外し、再度圧入する予定でしたが、最小限の交換だけで済んでよかったです。
メデタシ、メデタシ。