2014/10/25(土)

「バオバブオイル」100%の手作り石鹸講習会

<飯山講師手作りの石鹸と似顔絵>

手作り石鹸の講習会に行ってきました。

自分は乾燥肌なので、冬場は風呂上がりにクリームを全身に塗っています。

そうしないと、肌が乾燥して痒くなるからです。

手作り石鹸は保湿効果が高く、しっとり、さっぱりするとの噂を聞き、前から興味がありました。

今回の講習会で使う油はバオバブオイルだそうです。

全く知らないタカさん。ネットで調べると・・・・

バオバブオイルとは?

バオバブは、星の王子様に登場する世界最古の木、バオバブの種子から採れるとても貴重なオイルです。
雨が数ヶ月降らなくても、地面と空気中の水分を吸収し続けるため枯れたりせず、
3000年以上もの間生息することから「生命の木」と呼ばれています。
原地では太古より医療に使用されており、皮膚を柔らかくし保湿効果が高く、
髪を保護する作用にも優れています。

ビタミンA・D・E・Fの含有量が多く、アトピーケアからアンチエイジングまでその使用用途は幅広く、
世界中のサロンや化粧品メーカーで注目を浴びているオイルの一つです。

<バオバブの木>

凄いオイルですね。期待が持てそうです。ミエさんと参加することにしました。


今回の講習会は、同級生の内山さんが企画した、同級生限定の講習会です。

講師は飯山講師(実は講師も同級生です。)タカさんとは中学の時、同じクラスでした。

しかも、無料講習。講習料も教材費も無料です。いや~持つべきものはいい同級生ですね。感謝!感謝!

講習生は、やはり女性が多かったです。懐かしい顔に出会えました。

<飯山講師、娘さんと一緒にデモスト。羨ましい限りです。>

今回は、飯山講師のデモストの後、講習生が一人ずつ実際に体験する方式で行いました。

体験することが大事なんですね。

<製造工程>

1 オイルの湯煎

・ 反応容器にオイルを必要量とる。
・ 湯煎用容器にお湯を入れ、40℃になるまで湯煎する。

高級オイルを惜しげもなく入れる講師。ブレンダーを使用するので、ボウルより口が狭いバケツを使用しています。

湯煎用容器は大きなお鍋を使用、中に熱湯を入れ、反応容器を温めます。
オイルの温度を計るために、棒状の温度計が必要なんですね。

反応容器は、アルミ製や金属製の容器ではなく、耐熱ガラス若しくは耐熱プラスチック製がいいそうです。

2 苛性ソーダの溶解

・ 予め耐熱容器に精製水を必要量入れておく。
・ 苛性ソーダを必要量とる。
・ 撹拌しながら、苛性ソーダを少量ずつ加え溶解する。(ゴム手袋、保護メガネ着用)
・ 氷水を入れた容器内で冷やしながら溶解する。
・ 溶解確認後、40℃まで冷却する。(温度は多少高いままでも良い)

必ず精製水の中に少量ずつ苛性ソーダを入れて撹拌すること。
逆に、苛性ソーダの中に精製水を入れて撹拌するのは、間違ってもしてはいけません。

苛性ソーダは劇物です。発熱、ミストの発生に注意です。
講師いわく、この時が手作り石鹸で一番注意する箇所だそうです。苛性ソーダを甘くみてはいけません。

耐熱容器を触ってみましたが、物凄く熱かった。撹拌棒は、ガラス又はプラスチック製が必要です。

3 オイルの反応

・ 40℃に温めておいたオイルを撹拌しながら、溶解した苛性ソーダ水を加える。
・ 粘度が高くなるまで(反応が進むまで)撹拌を継続する。(今回はブレンダーを使用)

反応が進むのには時間が掛かります。休みながら撹拌しましょう。

この時、手指に付いてしまったら直ちに水で洗う。こぼした箇所はお酢で拭うといいそうです。

4 アロマオイル(精油)の添加

・ 型入れ直前にアロマオイルを必要量添加し、良く撹拌する。

これは入れなくてもいいそうです。お好みでお好きな香りをどうぞ。

早い段階で入れると、分解して香りが飛んでしまいます。入れるタイミングが難しそう。
今回は、内山さん所有のラベンダーを入れました。結局全部使用。申し訳ない。

5 型入れ

・ 用意した型に流し込む。

・ 底を叩くなどして気泡を抜いて平らにする。

今回タカさんは牛乳パックを持参しました。
講師が作ったものを、それぞれ持参した牛乳パック等に流し込んでくれました。

ありがたや、ありがたや、(笑)

6 保温

・ 発砲容器に入れる、毛布にくるむ等して1日保温する。

急激に冷やすと、割れたり、角が白くなったりするそうです。
なるほど、これは餅とおなじだね。

7 型出し、カット、乾燥(熟成)

・ 1~2週間くらい経過後、型から出し、適用な大きさにカットして乾燥させる。

・ 固くなったら完成(使用可能)です。熟成期間は30日から60日。

型から出したり、包丁でカットするときもゴム手袋をした方がいいそうです。
この時はまだ、石鹸になっていないから。

※ 製造工程の文責は、飯山講師から頂いた「手作り石鹸レシピ」の丸写しです。


そのレシピには「バオバブオイル」、「精製水」、「苛性ソーダ」の割合も記載されていました。
参考に、それも載せちゃいます。自分も忘れないように!

バオバブオイル 使用量換算一覧表 (鹸化価200で計算)

バオバブオイル 精製水 苛性ソーダ
(90%ディスカウント)
1000 400 125.0
900 360 112.5
800 320 100.0
700 280 87.5
600 240 75.0
500 200 62.5
400 160 50.0
300 120 37.5
200 80 25.0
100 40 12.5

単位はいずれもグラム

水酸化カリウム→水酸化ナトリウムへの換算計数=0.713倍

<例>

鹸化価180(KOH)/gのオイルに使用する水酸化ナトリウムの使用量は以下のとおり
180mg×0.713=128.34mg/g
通常、鹸化価はKOH換算で表示されているので、水酸化ナトリウムを使用する場合は計算し直す必要がある。

<注意>

石鹸を手作りする場合、苛性ソーダ過多になるのを防ぐため、通常、使用量を10~20%ディスカウントする。
(アルカリ成分が残ると肌に悪いので)

以上がレシピの内容です。
計算例はタカさんには理解不能ですが、オイルの種類によって鹸化価が違うということですかね。

石鹸内に苛性ソーダが残らないように苛性ソーダの分量を少なくするので、石鹸になりきれない油脂が残り、
その残る量によってしっとりとした石鹸ができるんですね。納得。


実際に体験させてもらいました。

見るとやるとでは大違い。結構緊張するもんですね。苛性ソーダちょっとこぼしちゃいました。

ミエさんも体験しました。結局、牛乳パック2本分の石鹸の元を確保。

こんな高価なオイルを無料でもらっちゃっていいのでしょうか? ありがとうございます。感謝、感謝の一日でした。

最後に、講師からの注意事項がありました。
「手や身体を洗う石鹸は,薬事法に基づく化粧品に該当します。
個人で楽しむだけなら問題ありませんが、許可を得ないで製造し、
また、その製造したものを販売・授与することは薬事法による規制の対象
となります。」とのこと。

お金を受け取らなくても、友達にプレゼントするだけで規制の対象になるとは知らなかったです。

2014/11/1(土)

石鹸講習会から丁度一週間経ちました。

いよいよ型出しをしたいと思います。

ダンボール箱の中に眠っています。手作りしました。 こんな感じです。愛おしいですね。
触るとまだやわらかいです。 少し開けてみました。固まっていません。

まだやわらかいので今日はあきらめます。来週までには固まっていてね。

保温が足りなかったのでしょうか。牛乳パックでは難しそうです。

この時点でミエさんは、アクリルモールドという型をネットで注文してました。
その他にも手作り石鹸の道具を色々買っていました。来週、挑戦するそうです。ミエさんもはまったね。


2014/11/6(木)

あれから5日経ちました。今日、型出しをしたいと思います。

まだやわらかいです。牛乳パックをカッターナイフで切りながら慎重に取り出しました。

牛乳パックにくっついた石鹸をへらで取り、塊の石鹸にくっつけます。

まだベタベタしているので、カットはもう少し乾かしてから切ることにしました。

う~ん、イマイチですね。もう少し形のいい石鹸を作りたいです。

実はこの後、ミエさんと初めての石鹸作りに挑戦するんですよ。